牡蠣にはタウリンが多い?含有量の目安と体内での働きを解説
2026/09/20
「牡蠣はタウリンが多いと聞くけれど、実際どれくらい入っているの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、牡蠣のタウリンは100gあたり数百mg〜1,000mg強とみられます。
農林水産省の資料によると、タウリンの量は魚類で100gあたり24〜356mg、貝類・甲殻類で116〜1,250mg。牡蠣は、魚類より多い貝類のグループに入る食材です。
この記事では、牡蠣とタウリンの関係、体内での働き、量を逃さない食べ方をまとめました。
【この記事でわかること】
- タウリンはイカ・タコ・貝類などに多く、牡蠣もそのグループに入る
- タウリンは人の体内でつくる力が弱く、食事から補う必要がある
- 水に溶けやすいので、生で食べるか、汁ごと食べると逃しにくい
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【この記事を書いた人】
光栄水産|兵庫県赤穂市・坂越湾で牡蠣を育てる生産者。
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養殖から発送まで一貫して手がけ、冬の真牡蠣、春の岩牡蠣「赤穂クリスタル」、夏の真牡蠣「赤穂クリスタルブラン」を全国へお届けしています。
千種川の清流と、生島の森から流れ込む栄養に恵まれた清浄な海域で、雑味の少ない、生で最高に美味しく味わえる牡蠣づくりに取り組んでいます。
牡蠣のタウリン含有量はどれくらい?
牡蠣のタウリンは、100gあたりおよそ数百mg〜1,000mg強とみられます。
農林水産省の資料では、貝類・甲殻類のタウリンが100gあたり116〜1,250mg、魚類が24〜356mgと報告されています。
牡蠣も、この貝類のグループに入る食材です。一般には、書籍をもとにした「約1,130mg」という値も紹介されています。
| 分類 | タウリンの量(可食部100gあたり) |
|---|---|
| 貝類・甲殻類(軟体動物を含む) | 116〜1,250mg |
| 魚類 | 24〜356mg |
貝類は魚類より幅が広く、多いものでは1,000mgを超えます。なお、国の食品成分表にはタウリンの項目がないため、牡蠣そのものの公的な数値は公表されていません。
タウリンの量は、季節や育った環境、粒の大きさによっても変わります。そのため、細かい数字を気にするよりも、タウリンをできるだけ逃さずに食べる方法を知っておくことが大切です。
参考:農林水産省「タウリンの試験成績等の概要」(貝類・甲殻類116〜1,250mg/魚類24〜356mg・小沢ほか1984の報告を引用)
https://www.maff.go.jp/j/council/sizai/siryou/19_18/pdf/data5-1.pdf
タウリンは体内でどんな働きをしている?
タウリンとは、アミノ酸によく似た成分で、体内の水分バランスを保ったり、抗酸化に関わったりします。体の調子を整える側で働く成分で、何かの症状を治すためのものではありません。
体内での主な働き
国立長寿医療研究センターの資料では、タウリンはヒトの体重のおよそ0.1%を占め、次のような機能を持つ成分だと説明されています。
- 体内の水分バランス(浸透圧)の調節に関わる
- 抗酸化に関わる
- 脳や心臓をはじめ、体の広い範囲に存在する
多くの動物の体内にあり、人にとってもなくてはならない成分のひとつです。
参考:国立長寿医療研究センター「中高年者の筋力維持にタウリンの摂取が関連することを初めて報告」
https://www.ncgg.go.jp/ri/report/20240725.html
人は食事から補う成分
タウリンは体内でもつくられますが、人を含むほ乳類はその力が弱く、食事から補っています。
農林水産省の資料では、主に肝臓でメチオニンやシステインから合成されるものの、ほ乳類は生合成する力が低いため、食物から摂取していると説明されています。
その供給源が魚介類です。国立長寿医療研究センターの調査では、食事からとるタウリンの約80%が魚介類由来だったと報告されています。
肉や野菜にはあまり含まれないため、魚介類を食べるかどうかでタウリンの摂取量は大きく変わります。
タウリンを逃さない牡蠣の食べ方
タウリンを逃さず食べたいなら、生で食べるか、汁ごと味わえる料理にするのがおすすめです。タウリンは水に溶けやすく、調理のしかたで口に入る量が変わるからです。
| 食べ方 | タウリンの逃しにくさ |
|---|---|
| 生 | 溶け出さない |
| 鍋・スープ・酒蒸し | 煮汁ごと食べれば逃しにくい |
| 焼く・フライ |
出た汁を捨てるぶん失われる |
生で食べれば丸ごととれる
いちばんシンプルなのは、生で食べる方法です。加熱しないので、タウリンが煮汁に溶け出しません。
生で食べるときは、次の2点だけ守ってください。
- 必ず「生食用」と表示された牡蠣を選ぶ
- 妊娠中の方や体調がすぐれない方は、生を避けて加熱する
生牡蠣を安心して選ぶポイントは、食中毒のリスクを抑えた牡蠣の選び方でまとめていますので、あわせてご覧ください。
坂越湾の清浄な海で育てた私たちの牡蠣は、すべて生食用です。とれたての牡蠣を、そのまま生で味わえます。
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加熱するなら汁ごと食べる
加熱する場合は、煮汁ごと食べられる料理にすると、溶け出した分までとれます。
鍋・スープ・酒蒸し・炊き込みご飯などが向いているでしょう。
※農林水産省は、二枚貝の食中毒予防として、中心部を85〜90℃で90秒以上加熱することを推奨しています。
参考:農林水産省「ノロウイルス」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/f_encyclopedia/norovirus.html
なお、牡蠣にはタウリンのほかに亜鉛やビタミンB12も多く含まれます。
牡蠣の栄養全体にまつわる話は、牡蠣の栄養と効果で詳しく解説していますので、参考にしてください。
牡蠣のタウリンについてよくある質問
最後に、タウリンについてよく聞かれる3つの質問にお答えしましょう。
Q1. タウリンが一番多い食品は?
イカ・タコ・貝類などの海産生物に多く含まれます。
農林水産省の資料でも、魚類より貝類・甲殻類のほうが高い値が報告されています。
牡蠣もその一つです。ただ、食品ごとの数値がそろっていないため、順位で選ぶ意味はあまりありません。魚介類を選べば、自然とタウリンはとれます。
Q2. 牡蠣は便秘やむくみに効く?
牡蠣を食べて便秘やむくみが解消する、とはいえません。
タウリンは医薬品にも使われる成分ですが、食品である牡蠣に薬と同じ効果を期待するものではないからです。
牡蠣は食物繊維もほとんど含まないため、便通のために選ぶ食材でもありません。便秘やむくみの症状に悩むときは、医療機関に相談しましょう。
Q3. 牡蠣エキスやサプリでもタウリンはとれる?
製品によって中身が違うため、表示を確かめてください。
牡蠣エキスやサプリは、成分量が製品ごとに異なります。
食事でとるなら、牡蠣のようにタウリンを含む魚介類を食卓に加えるのが確実です。1日にどれくらい食べてよいかは、牡蠣の一日の適量は何個?で解説しています。
まとめ|牡蠣のタウリンは食べ方しだいでしっかりとれる
タウリンはイカ・タコ・貝類などの海産生物に多く、牡蠣もそのグループに入る食材です。
人はタウリンを体内でつくる力が弱く、食事の約8割を魚介類から得ています。
そして水に溶けやすい成分なので、生で食べるか、汁ごと味わえる料理にすると逃しにくいでしょう。
私たち光栄水産は、魚つき保安林の生島と、清流・千種川の栄養が流れ込む坂越湾で牡蠣を育てています。
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